技術だより

2013年10月16日 水曜日

現代の「数寄屋住宅」が、まもなく完成します

 技術だより 2013.7.1 に紹介しました、畠山博茂先生の作品です。

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澄みきった秋の高い空に、ゆったりとしたオンリーワンの数寄屋住宅がまもなく完成いたします。
今もなお、長い時間軸の中で生き続けている数寄屋住宅とは、どのような住まいなのでしょうか。
確かに現代風の住宅とは、少し違うように感じられます。
日本人の心の隙間にある「すがすがしさ」を感じるのはなぜでしょうか。
 
image1 水平ラインは、どこまでも水平に
垂直ラインは、どこまでも垂直に
そして屋根のラインはどこまでもやさしくおおらかに
目に見えてくる要素は限りなくシンプルに

一つひとつの要素をとことん突き詰めていく。
そこに苦労もあれば、楽しさもあります。
研ぎ澄まされたデザインであればあるほど、ごまかしのない施工が要求されます。

数寄屋の仕事は、ごまかしのない仕事の中で切磋琢磨することにより品質・精度はもちろん、そこに新しい技術が生まれ、そして継承されていくのではないでしょうか。

写真左 一番上 南側外観
        屋根は低く抑えられ、米松の柱と土庇
        そして、奥に中庭が見える
写真左 二番目 和室より正門側を見透す
        夏期に使用する簀戸も引き込みになっている
写真左 三番目 下地窓
写真左 四番目 玄関 オリジナルの手摺
写真右 上   玄関アプローチ 土間は黒御影石の四半貼り
写真右 下   中庭を見る
        シンプルな苔庭と深草洗い出しの犬走り
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2013年8月23日 金曜日

化粧構造材 紙貼り養生


紙貼り養生は、建て方時に化粧構造材についてしまう手垢や建て方後の日焼けによる焼けムラ防止としての役目も兼ねています。

技術的には、化粧材の見えがかりを想定して貼っていくところと、各種仕口、継ぎ手の切り口にピタリと合わせるなど、化粧材の扱い方を理解しなければならないところが難しいところです。
(工期によっては、造作材も紙貼り養生をする時もあります)

化粧として見えてくる部分に、経師屋さんがふのりを使って紙貼り養生をしています。
化粧構造材の紙貼り養生が終わり、乾燥中です。
紙貼り養生をした材に、当て板や養生コーナーで再度養生しています。
この状態で現場へ運ばれていきます。
仕上げ時には、紙をはがして清め洗いをします。

 

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2013年8月 2日 金曜日

お茶室屋根 トントントントン こけら葺き 施工中です

2~3㎜厚の 椹(さわら)の手割り板を、屋根に葺いています。
それを留めるのは竹釘です。

竹釘を打つ
①竹釘は、口に含みます(20~30本)。
 その際、尖った部分が口の奥になります。
②金槌を握ったまま、口に含んだ竹釘を1本ずつ指でつまみ出します。
 (下段真ん中の写真)
③1本の竹釘は、約4発で打ち込みますが、一連の作業を行う際、
 金槌は持ったまま行います。

・現在施工中です。
・腐食防止のために銅板を挟んでいます。

・手が入りにくい所も工夫して葺いています。

 
・竹釘と屋根金槌。
 葺き足は1寸です。
(金槌の頭の巾も葺き足サイズになっています)

・竹釘を打つ構えです。
(竹釘が親指の先に見えています)

・竹釘を金物部分にあてて押し込んでいます。
(裁縫の指ぬきで針を押す要領に似ています)

  

「こけら葺き」については、ブログ『杮葺き(こけらぶき) ~語源と技術~』で紹介しています。

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2013年7月 1日 月曜日

現代の「数寄屋住宅」が進行中です

弊社の得意とする「数寄屋住宅」の仕事が進められています。
「数寄」の語源は、和歌や茶の湯、生け花など風流に好むことであり、
「数寄屋」とは「好みに任せて造った家」と言った意味で「茶室」を意味すると言われています。
住宅を造り続けて、おかげ様で来年100周年を迎えようとしています。
まさに、この「好みに合わせた家造り」を原点に、オンリーワンを目指して、
今も「美しいものを創る」という取り組みが続けられています。
 

数寄屋建築に欠かせない大屋根と下屋廻りの美しいラインが出てます。
 

水平な軒先のラインと虫籠窓(むしこまど)が印象的です。

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2013年6月24日 月曜日

鉄筋が生きています

弊社 設計・施工の鉄筋コンクリート造の住宅が進められています。
今回は、RC造の要となる鉄筋工事です。


「緊張感」のある配筋作業が進められています。
(中央に積まれているメッシュの板は、配筋された鉄筋の結束を傷めないためのメッシュの歩み板(仮設)です。配筋作業時やコンクリート打設時に動かして使用します。)
 


地業から一つひとつ丁寧な作業が続いています。
(砕石天圧→天端杭→防湿シート敷き込み)

捨てコンクリートは、どこまでも水平を意識した施工です。
(捨てコンクリート打設→墨出し→先行防水)

配筋作業の始まりです。

   

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